吉祥天 粗彫り(1)
猛暑の一日、都心でも35℃を超えたとか。部屋の窓を全開にして作業をしています。時折心地よい風が吹くものの汗が滲んできます。
粗彫りを進めてやっと形ができてきました。外套衣(がいとうえ)や長袂衣(ちょうけつえ)の衣装を彫るのは初めてなのでイメージを掴むのに時間がかかります。
そろそろ、瓔珞(ようらく=胸飾り)や宝冠も意識して形を整えていきます。右腕も早目に作って全貌を掴みたいと思います。
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猛暑の一日、都心でも35℃を超えたとか。部屋の窓を全開にして作業をしています。時折心地よい風が吹くものの汗が滲んできます。
粗彫りを進めてやっと形ができてきました。外套衣(がいとうえ)や長袂衣(ちょうけつえ)の衣装を彫るのは初めてなのでイメージを掴むのに時間がかかります。
そろそろ、瓔珞(ようらく=胸飾り)や宝冠も意識して形を整えていきます。右腕も早目に作って全貌を掴みたいと思います。
夏至を過ぎたとたんに真夏日が続きましたが、今日は暑さも少し和らぎました。
9月に予定されている仏像教室作品展に向けて、新しい仏さまにチャレンジしたいと考えを巡らせていましたが、吉祥天を彫ることにしました。
吉祥天は、人々に財産や豊な恵みをもたらす福徳の女神とされ、毘沙門天の妻とされています。浄瑠璃寺の美しい吉祥天像が有名ですが形が複雑で難しいため宝冠などの一部分を参考にすることにしました。弁財天に続いて今回も女神像になりました。
材料は、木曾桧、本体の大きさは約280mm高です。
木取りの段階では、デッサンは大まかで良いのですが、私の場合、出来上がりのイメージを掴むためできるだけ細かく描くことにしています。
大まかなところを鋸で落として、8分のノミで削って形を作っていきます。材料の関係で宝珠を持つ左手は別材で作ります。
今日は夏至、良い天気の朝です。遠くから鶯の声が聞こえてきます。梅雨の合間の暑い一日になりそうです。
昨日は、久しぶりに昔の先輩方と酒を酌み交わしました。父の日には、家を出た 息子、娘が戻って家族4人で美味しい酒を頂きアルコール過多気味です。
弁財天を仕上げました。台座は岩座の上に敷物を敷いた荷葉座です。幅の広い材料の入手が難しいので台座、框ともに寄せ木作りとしました。ひとまずこれで完成です。桐の箱を作って新築祝いに贈りたいと思います。気に入ってもらえるかな?
打ちっぱなしで気持ちの良い汗をかいてきます。
憂鬱で閉塞感が漂う毎日、梅雨空のせいばかりではなさそうです。この国をどうしようとしているのか? 何処へ行こうとしているのか?
故松久宗琳仏師は、「仏さまを彫るということは、座禅をしているようなもの・・・・・。我を忘れて木に向かっているとき、周囲がどれほど騒ごうと聞こえず 、どれほど動こうと眼に入りません。」そして、「この世界が楽しくて仕方がないのです。」と書かれています。まさにその通りです。
仕上げ作業にかかりました。木のつやを出して綺麗に仕上げるには彫刻刀をピカピカに研磨して細かく細かく削っていくしかありません。根気のいる作業ですが表面が綺麗になると嬉しくなります。琵琶も弦を張って仕上げました。拡大写真はホームページに載せています。
これからゴルフの朝練に行ってきます。
東日本大震災から3カ月。復興基本法がやっと成立の運びになりましたが、具体的な復興作業が加速されることを切望してやみません。
頭部を細かく彫り込んで目を入れてました。女神らしい穏やかな優しい表情になっているでしょうか?また、手の形を決めるために琵琶を持たせてみました。琵琶は正倉院御物の写真を参考にして作りました。
刃物を良く研いで仕上げにかかります。
6月になりました。日本の政治は一体どうなっているのでしょう。この政府を選んだのは国民。情けなくなりますね。
弁財天は粗彫りから小造りに進みました。裸像のため複雑な衣文などを彫る必要がなく簡単なようにみえますが、美しい女神の身体の表現が難しいです。余りにリアル過ぎて人間臭くならないよう清楚な美しさを表現したいのですが・・・・・。
手足の指も彫り込んで、宝冠や瓔珞、臂釧、腕釧も彫り出しました。
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